最近病気をした影響で声が出なくなり、耳も聞こえなくなった友人A。親戚の集まりの時、Cが『喋れもしないし耳も聞こえないなんて俺なら生きてられない。俺じゃなくてよかった』と言い出して・・

親戚の集まりがあったんだけど
最近病気をして声が出なくなったのと、補聴器が無いと耳が聞こえないA
若くて見た目がチャラチャラしてるB
Bを目の敵にしてるCがいた
Cは気を配れるアピールをするのが好きで、その日もいつものようにBの容姿に悪態を吐きつつＡや他の親戚に良い顔をしていた
Bはウェーイｗｗｗという感じでのらりくらり交わしていて、Aは声が出ないので困り顔で微笑む程度
その後暫くして疲れが出たのか補聴器を外して少し離れた席に休憩しに行った
するとCはAに聞こえないのを良い事に
「喋れもしないし耳も聞こえないなんて俺なら生きてられない。俺じゃなくてよかった」
「気を遣わなきゃいけなくて面倒だから来るなよ」
と面白くない冗談を言い始めた
信じられないことに同意する人、絶句している人、必要に怒鳴り散らす人がいる中Bだけは関係ない話題を振り続けた
Bまで「Aさんの心配もしろよ」と怒られるカオスな状況になったところでBがタバコを吸うと言って何故かAを連れて退室
他の人は二人の方を見てなかったから気づいてないと思うんだけど、A、いつのまにか補聴器を着けてた
いつものBはCに絡まれるともっと言葉遣いが悪くなるのにその時はそんな事は無かった。話を逸らそうとしていたのもAが補聴器を再び着けているのに気付いていたからだった
自分は気まずくて黙っているしかできなかったのでせめて一声かけようと二人を追いかけたけど、結局謝りもせず談笑だけして帰ってきた
今謝られてもAが気まずいだけだからとBが止めてくれたから
戻って、全て聞こえていたことは、CとCに同意していた人たち以外に伝えた
その後にAとBも戻ってきて、何事もなかったかのようにその日を終えた
「俺は良く周りを見てるがBは見た目からして頭が悪いから俺みたいに視野を広く保てないだろうね」とCが笑いながら言っていた
でもあの中でBは誰よりも観察力があってAを気遣えて大人だったと思う