獣医でもないのに、仕事してたら生後1週間の猫に浣腸することになった
あと、医療チームが結成されて親父の痴呆が治った
本日のピックアップ(=゚ω゚)ノ
乳飲み子猫だと便が出ないと命にかかわるからね
ありがとうね、お疲れ様
>>139
>医療チームが結成されて親父の痴呆が治った
さらっとすごいことをw
>>140
どういたしまして
体重から浣腸液の量を計算して、サーフローの外筒と1mlシリンジで即席の浣腸を作りました
>>141
真相は、大した話じゃないんですよ
医療チームは親父の痴呆ではなく、子猫の救命に駆り出された面子です。
抗生剤の選択に獣医(弟2)、眼球周囲の切開排膿に外科医(弟1)
敗血症性ショックに対する輸液に小児科医(父)、夜間の哺乳や保清・保温に看護師(母)がついただけです
ついでに内科医が様子を見に来たりもしましたが、
「コイツ(子猫)はアメリカの大富豪かよ」って感じの医療体制でした
父は仕事人間で趣味がなく、仕事辞めたら急激に耄碌して
記憶力や判断力がかなり低下していたんですが、
子猫の処置をしているうちに頭脳が現役時代に戻ったみたいで、今では仕事を再開しています
有能一家に救われてよかった
>>150
私も小児科医です。数年前に父から診療所を継承しました。
以下、経過です
0生日(生まれた日)
昼休み前、外で猫がエアコンの室外機にしつこく鳴き続けていました。
もしかして、と思って室外機をはぐると、下から生まれたての赤ちゃん猫が3匹。
どうやら、安全な場所を求めて室外機の下で出産したはいいが、
子猫を下から引っ張り出せなくなった母ネコが、ひたすら鳴いていたようです。
母ネコは完全に野良猫で、こちらがいると近づいてこなかったため、
段ボールにタオルを敷いて子猫3匹をセット。室外機の傍に置きました。
昼休みが終わって見てみると、子猫2匹と母ネコが居なくなっていたので、
残り1匹もそのうち回収に来るだろうと思っていたら
診療時間が終わっても、取り残された子猫がミーミー鳴いていました。
動物好きの母が、飛行機の距離にいる弟2(獣医)に連絡。
「初乳が全くない以上、生存は保証できないが」と前置きされた上でアドバイスを受けました。
近所のホームセンターで子猫用のミルクと哺乳瓶を購入し、
段ボール箱にカイロを敷いて、その上にタオルを敷いた簡易クベースを作成。
哺乳瓶からの哺乳は不良、吸啜力が不足していると判断し、1mlシリンジを用いて哺乳。
正確には誤嚥を警戒しつつ注入、胃管は弟2から却って危険と言われて施行しませんでした。
ここらで、私は帰宅。家内と息子が重度の喘息のため、無責任ながら子猫のことを母と実家にいた父に頼みました。
この時点では、父は家でテレビをぼんやりと見ており、子猫にも大して興味を持っていないようでした。
弟2はもう少し活躍しろよw
私がその場にいても松岡修造並みに「がんばれ!気をしっかり持て!!
痛みに負けるな!!あきらめるな!!」って猫励ますくらいしかできないなぁ
夜間から何とか哺乳が進み、3~4時間おきに哺乳
排尿も認められて母は一安心していたところ、父がしばらく子猫を観察した後で
父「新生児に準じて考えるなら、最大のリスクは感染だろうな。(弟2)の話では週数は十分そうだから、無呼吸のリスクは少ない」
父「0生日は感染症状がはっきりせんことも多い。1~2生日が山だ。余計な世話かも知れんが、(私)にそう言ってやれ」
と、喋り方が現役時代に近いレベルで明瞭になっていたそうです。
1生日(誕生の翌日)
仕事前に実家に様子を見に行くと、子猫の眼周囲に軽度の腫脹あり。
細菌感染だろうという点で私と父の意見が一致。
猫用の抗生剤の選択を弟2に問うと、人間用の抗生剤の名前が出てきました。
ただ、消化吸収が人間のそれと異なるので、個人的には倍量投与を勧めるとの助言に従って量を計算。
院内調剤やってた頃の分包機を母が取り出してきて計量。
哺乳時にミルクに溶解して投与しました。
ここまでは順調そうに見えたのですが、母の話では、この日の夜ぐらいからミルクの飲みが悪くなり、
ぐったりし始めたそうです。
2生日
昼休みに見に行ったところ、父から声をかけられました。活気がないことは私の目にもはっきりしていました。
父「子猫の脈の速さがどれぐらいかは知らんが、明らかに昨日より早い。敗血症性ショックじゃないか?」
父「新生児なら、末梢ルート確保、採血と各種細菌培養、起炎菌が判明するまで抗生剤2剤併用ってとこだが」
私「ルート確保がまず無理だね。」
父「ああ、中心静脈も骨髄針もサイズが違い過ぎて無理だ。N先生でも呼ぶ?」
私「新生児の第一人者じゃねーか!そもそも専門外だろ!」
父「だいたい呼べるわけねえって。カットダウンも現実的じゃない。皮下注で輸液かなあ、気休めかも知れんが」
私「すると、翼状針か。ちょっと取ってくる」
父「なら、俺の方が扱いなれてるな。よし、やろう」
私「ちょっと待て親父、指は動くのか?志村けんのコントかってぐらい、手が震えてなかったか?」
父「今は暖かい季節だ、調子はいいぞ」
私「ヤバかったら、すぐ俺に交代させるからな」
といったアホ会話の後、弟2に連絡してゴーサインをもらいました。
父が生理食塩水を両肩に皮下注し、子猫がフタコブラクダのような外見になりました。
後から考えてみれば、この時点で親父の頭がはっきりしていました。
会話もふざけていたようで、やっていることはカンファレンスに近いものがありました。
中間オススメ(*ノ・ω・)ノ⌒。ドゾ
3生日
子猫がミルクをよく飲むようになり、鳴き声もはっきりしていました。
輸液が効いたのか、それとも何もしなくても回復したのかは正直なところ不明です。
ただ、母の話では、皮下注した部分が見る見るうちに吸収されていったそうで、
輸液としては機能したのでしょう。
それと、このあたりで両眼周囲の腫脹が著名になり、遮光器土偶のような外見になりました。
弟1(外科医)を呼び、メス刃で切開排膿。
大量に排膿できましたが、細菌培養は提出しませんでした。
検査伝票の名前に何と書いたら良いか、わかりかねたからです。
多分、検査担当者も名前に「名無しの猫」と書かれても困ったでしょうし、
これで診療報酬を請求するわけにもなあ、と。
弟1「つーか、小さい生き物なんだから、お前(私)か親父が23か25G針で突いても良かったんじゃね?」
私「いくら何でも体重100gの超出生体重児なんぞ診たことない。せいぜい極低出生体重児までだよ」
とか言ってたら、
弟1「俺だって猫専門外科医じゃねーよ!」
と言われましたが、もっともです。
その後、5日ほど便が出なくなって、子猫の体重からグリセリン浣腸液の量を計算。
サーフロー針の外筒とシリンジで浣腸した以外は目立ったトラブルなく、元気に成長しました。
ネコ好きの内科医が見に来た頃にはすっかり回復していました。
父も、「結局のところ、俺は仕事以外に生き方を知らん」と無理のない範囲で仕事を再開。
気が付けば、全てがうまくいったお話でした。
以上、スレ汚し失礼いたしました。笑っていただけましたら幸いです。
幸運なネコでなによりです
猫ちんよかっと。
猫はその後どうなったの?
>>162
ほんとうに「幸せの招き猫」だったんだな。
大事にしてあげてね。
なんだろう、泣けてきた
ご家族共にありがとう
イヌネコは皮下組織が緩いので、背中の皮下に点滴するのは常道。成猫なら500cc楽に入る。仔猫にルート確保するのはベテラン獣医でも難しい。
浣腸せんでも、肛門を軽く叩くか濡らした脱脂綿で撫ぜて排便する。親猫が舐めるかわりだ。
痴呆とか言っても信じられないレベルでは
乙でした|ωΦ)
医療用語難しかったけど面白かった
その後子猫はご実家で飼ってるのかな?「名無しの猫」から「名有りの猫」にクラスチェンジ?
>>164さんの方法が正しいと思います。
ただ、その時は哺乳ごとに肛門刺激を行っても排便しなかったので、浣腸に踏み切りました。
腸管穿孔のリスクを考えると、軽率だったかと後から思いました。
少なくとも、万人に勧められる方法ではありませんね。
浣腸で硬い便が大量に出たので、便を軟らかくさせるため、
ミルクの濃度を指示より薄めて与えるようにしたところ、便秘は解消されました。
>>169
改めて考えますと、
「父は認知症ではなく老人性うつだったが、この件が良い影響を与えた」
と考えた方が妥当そうですね。
>>168、>>171
子猫は父が命名し、実家でそのまま飼い猫になっています。
父曰く「孤児だから、鉄矢でいいか」だそうです。
院長室にバイオレンスジャック全巻を置いていた、父らしい命名でした。
我ながらくどいと思いますので、これで最後とさせていただきます。
乙です
そのまま飼ってくれてたんだ
よかったよかった
引用元: https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1498792917/
この記事へのコメント
男は仕事辞めると急にボケるってマジやからなぁ
最後何?
うつは認知力思考力低下して認知症と間違えられることあるよね
老人性というより退職による燃え尽き症候群かも
いい話なのに最後で水差すのなんなん
母猫が置いてったってことは生まれつき生命力の弱い個体だったんだろうし、だから普通の濃度のミルクも消化できなかったんだろう
本来なら亡くなってる子を助けることができたんだから、医者の本懐だと思うけどね
最後のレス、義憤に駆られてるのか面白いツッコミのつもりで言ってるのか……人を苛立たせる天才だよね