良い会社に就職した後、若くして海外赴任を任されるまでになった従兄弟。だが数年後、海外赴任を終えて日本に帰国した従兄弟を出迎えたら・・・

従兄弟に対し辛く当たってしまったのですが、どう謝って良いか分かりません…

若干フェイク入れて話します。
私には一回り近く歳の離れた従兄弟がいます。
彼は背が高く体格もガッチリしており(顔はせいぜいフツメンだけど…)
自信があり堂々としている男らしい性格で、同年代の友人や地元の後輩(彼からしたら)達の
面倒を良くみていました。私もよく面倒を見て貰っていた一人です。
幼い頃の私は、素直に彼に憧れていました。

従兄弟はそれなりに優秀で、私家含めた一族からは「期待の星」「○○家の神童」という様な形で期待されていました。
実際に良い会社に就職し、すぐに頭角を現し、若くして海外赴任を任されるまでに至りました。

数年後、海外赴任を終えて日本に帰国した彼を、親族一同で出迎えてたのですが、
彼はやせ細り、表情も暗く、何故か一向に浮かない顔をしていました。
心配した叔父が、体調でも悪いのか、あっちで何か問題でもあったのか？などと聞いていましたが、従兄弟は否定していました。
赴任先で多大な業績をあげたという従兄弟は、同年代でも飛び抜けて出世したらしく、
叔父・叔母が事あるごとに自慢しており、正直鬱陶しいぐらいでした。
でも20代で高額年収を稼ぐ子を持つと、自慢したくもなるとは思います。

しかし、肝心の従兄弟は、海外赴任する前までの面影は消え失せ、すっかり自信の無い、
しょぼくれた(様に見える)感じになってしまいました。
外見だってちゃんとしていたのに、似合わない無精髭を伸ばす様にもなり、正直幻滅でした。

私は従兄弟に憧れ、従兄弟と同じ職業に就いたのですが、
従兄弟は私の幼馴染の男(後で知りましたが、彼は私に気があった様です…)を通じて、
時には直接「あの仕事(従兄弟・私の業種)は辞めた方が良い」「○○(私)には別の道が向いているんじゃないか？」
「○○は△△(幼馴染)みたいになろうと思っているかも知れないけど、やめた方が良い」と
何度も遠回しに言ってきて、正直うんざりしていました。

でも、同じ職業に就いて現場でも働く様になって、初めてその辛さが分かりました。
同僚はライバルで蹴落とす、ぐらいは覚悟していましたが、時にはお客様や取引相手をも
上手に騙す様な形で利用し、こちらの都合の良い様に利益を上げなければいけない事もありました。
自分が同僚や先輩・後輩らを陥れる事もありましたし、逆に自分が貶められそうになった事も…

今になって、従兄弟がしょぼくれた……いや鬱状態になってしまったのが分かります。
信じていた正義に裏切られ、他人を騙して貶めて傷つけて仕事をする辛さ、今ではよく分かります。
でも今は従兄弟とは連絡が取れません。
私が先にブロックしたのもありますが、改心して連絡を取ろうとしたら、従兄弟からもブロックされていました。
自業自得です。従兄弟に謝りたい、でも謝れない。
本当に後悔している毎日です……