中学の頃に事故で片腕をなくしてしまった私。成人後、兄の結婚式に招待された時に「パーティドレスじゃ義手のつなぎ目が隠せないから」と参加を断ったら・・

兄が近々結婚することになったんだけど中学のころに事故で片腕をなくしている私はパーティドレスじゃ義手のつなぎ目が隠せないからと参加を断った
兄はじゃあ当日に体調不良で来れなくなったって扱いにしとくかって感じだったんだけど婚約者のほうが反対した
腕がなかろうと自分を卑下にしちゃだめだよ、今の自分を好きになろうって論調であの手この手で説得という名の参加命令をしてくる
自分のことが好きで大事だから嫌な目に遭って傷つきたくないんだろうが
断った日からほぼ毎日説得（笑）に来てて、今日とうとう「一度吹っ切れたら気にならなくなるよ！」って袖をまくってつなぎ目を露わにされたから思わず突き飛ばしてしまった
腕のせいで体幹弱いからむしろ私のほうが後ろにふらついたけど
ずっと兄の婚約者だから今後の付き合いもあるしって言葉を選んで断ってたけどもういいやって思ったから言い返すことにした

私は障碍者にも優しい、いい子ですアピールに巻き込むな
そんなに平気だ、さらけ出せ、自分を好きならできるって言うなら同じようにしてあげたらいいですか？
腕がぐちゃぐちゃになるまでアクセル全開で壁と車に挟まれてやっと解放されたと思ったら野次馬から「うわぐっろ」「もうあれ無理じゃね」って言われ続けてシャッター音を聞きながら意識を失って目が覚めたときにはもう腕がない
他の人から「断面(縫合されて丸くなってる部分)が気持ち悪い」って言われたり「まだ若いのに可哀想に」って同情されたり「税金がもったいないから早く4ね」って言われたりしても自信満々にさらけ出して生きてくださいね

多分実際はもっとたくさんグロテスクな表現もして言ってたと思う
婚約者はちょっ、とかあのっ、って口を挟もうとしてたけど変人みたいな私に気圧されてか何も言えてなかった
変人みたいっていうかそこそこ人通りもある中でぼろぼろ泣きながら笑ってべらべら喋ってたから普通に変人
まだまだ言い足りなかったのに語ってる途中でどんどん過去のことを思い出して立っていられなくなってしゃがみ込みながら泣いてるうちに婚約者はいなくなってた
結婚の話どうなるんだろうな
兄には悪いことをしてしまったなという自己嫌悪と、こんな女は他でも無神経発揮してトラブル起こしまくるんじゃないかな、なんて自己弁護が浮かんでは消えたりしてる
一番申し訳ないのはグロい話を聞かせてしまったあげく端とはいえ道を塞いで大泣きする不審者と遭遇させてしまった通行人のかたがた