家庭板ではよくある話かもしれないが、寝たきりの実父の枕元でボソボソ毒を吹き込んだこと。
小学生の時、独りで二階の自分の部屋で昼寝してたら、ギシギシと階段を上がってくる音を聞いた。
「あれ、お母さん出かけたばっかりなのにずいぶん早いなあ」と思って、部屋の扉を開けると、
視界に入ったのは、階段を上り終えようとしている明らかに母親でない女性だった。
私と目があった瞬間、女性はハッと怖い表情になった。
私は恐怖でパニックになり、ワーッと向かって行って、階段の最上段にいる女性を突き
飛ばしてしまった。
女性はダンダンとすごい音をたて階段を落ちていった。
女性は大怪我した。
女性は泥棒でも変質者でもなかった。長年の父の愛人だった。
我が家の暮らしぶりに興味があったのか、勝手に合鍵作って留守を見計らって侵入したらしい。
父は物凄く怒った。同居の祖母も「ご近所に何て言われるか」と怒った。
母は私をかばってくれたが、弱い人で、父と祖母の怒りにオロオロしてた。
「○○(弟)がいれば我が家は十分だ」と言われ、私は子供がいない母方の伯母夫婦の
家に預けられた。
預けられた翌年正式に養子になった。
伯母とは初めは遠慮したり喧嘩したりだったが、伯母は愛のある人で、段々実の親子のよう
になった。
数年前私を勘当した実父が脳梗塞を起こし、入院しているという連絡が実母から来た。
母や弟、看護士さん達には「離れて暮らしてて親孝行も出来なかった。今こそ父の力になりたい」と言って、
世話役を買って出た。
せっせと世話しながら、麻痺で寝たきりで口もきけない、視覚もほとんどない父の枕元で、
「お父さんといると、小さい頃よく思い出すなあ」
「おばあちゃん、よく言ってた。親が決めた望まない結婚だったって。跡継ぎの男産んだんだから
って、子供置いて出てこうとしたけどダメだったって。おばあちゃんって、お父さんのこと、
どうでも良かったのね」
「○○(弟)ね、お父さんタヒんだらあの家売って、お母さん連れて奥さんと東京引っ越すんだって。お墓はこっち
なのにね。何だか『早くタヒね』と言わんばかりに上京をみんな楽しみにしてるのよ」
「あのね、内緒にしてたんだけど、あの日あの女の人が誰か、私知ってたのよ。こんな田舎だもんね。みんな知っ
てたし私も知ってたよ。タヒんだらいいなと思ったけど、流石にタヒななかったね。あの後5年くらいは生きてたんでしょ?」
父は食事をほとんど摂らなくなり、リハビリも拒み、強いうつ病の薬を飲み続け、1年たらずで別の病気で他界した。
女性を知っててワザと、というのは嘘だったが、父は信じたようだった。
父がいなくなったらさぞかしスッキリするだろうと思ったが、あんまり変わらず、悪いことはするもんじゃないなと
反省した。
今は自分の家族を大事に、伯母夫婦に孝行しながら暮らしてる。
本日のピックアップ(=゚ω゚)ノ
なんで166さんが勘当されなきゃいけないのかサッパリわからん
長男教の祖母と俺様な父だったのかな
そんなところだろうね
俺様の父の末路は、病に侵され、祖母の自分への愛は嘘だと言われ、妻と息子は自分のタヒを
心待ちにして、自分のそばにいる娘は同情してくれてるかも思いきや頭イカレてて、
俺詰んでるなとジワジワ自滅した
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