いじめっ子を撃退した武勇伝。
中学時代に同じクラスだったAは、俺だけをピンポイントに狙ういじめっ子だった。
よくあるのは、俺の歩く道筋をわざとふさいで、どかせること。
俺の前に立ち止まり、「○○(俺の名字)、どけ!」
俺はAをよけてΩの字のように迂回しなければならないのだが、
それがAにとっては優越感に浸れるひとときなんだろうな。
狭い廊下に限らない。広い道だろうが、運動場のど真ん中であろうが、
とにかく俺の前に立ちふさがってよけさせる、それがAのいじめの手法だった。
そんなAが、なんと、私立高校の推薦入試を受けるという。
いじめっ子のくせに成績は優秀なんだよな。
何とかしてあいつの合格をぶっつぶしたいものだが、
どうにもならないだろうと半ばあきらめかけていた。
ある朝の登校時、いつものように歩いていると、
自転車に乗って俺と反対方向に走って来るAの姿があった。
そういえば、今日は推薦入試の日だっけ。
Aはこれから志望校に受験しに向かうところなんだな。
ふと見ると、足元に「何か」がある。
このとき、今までいじめられた経験を利用して復讐するアイディアを思いついた。
(つづく)
本日のピックアップ(=゚ω゚)ノ
(>>112のつづき)
復讐開始。
俺は、足元にある「何か」のすぐ手前で立ち止まった。
やがて、予想通りにAは自転車のハンドルを俺に向けながら走り、
ブレーキをかけながら俺の前方に立ちふさがった。
A: 「○○(俺の名字)、どけ!」
俺: 「どうぞ。」
A: 「いつもより素直じゃねーか。反抗する意思を見せたらただじゃおかねーからな。」
こうしてAは走り去って行った。
実は、俺の足元にあった「何か」とは、割れたガラス瓶のかけらだった。
自転車で踏んだら確実にパンクするだろう。
俺が素直であるどころか、Aが素直に踏んでくれた。
20秒後、「ポン!」という破裂のような音が静かな田園地帯に鳴り響いた。
続いて、「やっべぇ!」というAの叫び。
聞かなかったふりをして俺は引き続き学校に向かった。
パンクした自転車は、一生懸命こいでもスピードが出ないんだよね。
受験する志望校まであと6km。修理してくれるお店も沿道にはない。
果たして入試に間に合うか?
(つづく)
(>>113のつづき)
次の週、職員室で先生どうしの会話を小耳に挟んで、
Aが遅刻を理由に推薦入試を落ちたことを知った。
復讐完了。 v(^o^)
いじめもぴたりとやんだ。
そして迎えた中学卒業。
Aの高校受験はめちゃくちゃな結果になった
(第一志望の一般入試も落ちあわてて公立も受けた、そのあとは知らん)が、
一方、俺は大学へのエスカレーター式進学のある附属高校に入れて、
学校生活は今後7年間安泰の予定です。
もちろん、通学で家から駅まで乗る自転車はパンク防止の対策済みです。
おわり。
早くいじめっ子がいなくなって学校に行けるようになるといいね頑張れ
高校進学予定の中学生がこんな便所の落書きみたいなとこに来るわけないだろ
中間オススメ(*ノ・ω・)ノ⌒。ドゾ
この記事へのコメント
この人、自転車パンクしたことないのかな