いつもバイトを始めてはすぐにやめて、たまに一年くらい海外に自分探しと名を打って留学してる友人A。ある日、友人Aがある事を言い出して・・・

友人を鬱にしたこと。
そしてそれを今も相談に乗るという程で
観察していること。
大学からの友人Aをかなり見下してた。
相談に乗るふりして、内心はかなり軽蔑してるし、
馬鹿にしてた。
前提として、私は大学を卒業して10年程専門的な仕事をした後、
今は結婚して専業しています。
友人Aは大学を卒業してから10年たっても
たまに集まるメンバー（5、6人）のうちの人。
Aは定職についたことが一度もない。
ずーーっとフリーターで、バイトを始めてはすぐにやめて、たまに一年くらい海外に自分探しと名を打って留学する。
でもそれだけ。それを就活の糧にするつもりはない。自分がどんな仕事がしたいかも未だ見つかってない。
10年近く自分探しして何も見つからないって
どんだけ迷ってんだよ、馬鹿じゃないの、
一生自分探してろよって思ってた。
でも、これじゃやばいって自覚はあったのか
私に相談はかなり頻繁に来た。
その度にもっとドツボにハマれって思いながら彼女が望むような言葉をかけまくってた。
「急がなくていいよ」
「ゆっくり探せばきっとなにか見つかるよ」
「焦って決めなくてもいいんじゃない」
そういえば彼女はホッとして喜んでたから。
でも結婚もしない、就職もしない、今の生活が嫌になったらなんちゃって海外留学を繰り返す。
そんな生活をズルズルしていて、気づけば
周りは皆結婚したり、職場でどんどん昇格したりして、
自分は本当に何もないんだと絶望したらしく、
今は鬱で通院中なんだって。
全部が私のせいではないはずけど、
少なからず影響を及ぼしたとは思う。
知り合いには生涯独身を貫いた人もいたし、
若くして結婚する人もいた。
世間には世界中を旅するバックパッカーみたいな人もいるし、
本当に勉強の為に海外留学する人もいる。
そこに偏見は全くない。
皆それぞれ選択した人生だと思うし
自分には出来ない事だったから
素直にすごいと思う。
でもこのAだけはなんか違った。
特段嫌がらせされたとか嫌いとかでは全くないのに。
鬱になったのも自分の甘さゆえじゃんって今も思ってしまう。
夫や他のグループの友人には
「君まで彼女の重荷を背負う必要はないよ」と
心配されてるが、Aが連絡を断つ限りは私は
今後も彼女の良き友人であり相談相手でいる。
彼女がどこまで落ちていくのか本当楽しみでしょうがない。