いつも「私は●●（トメ実家地名）のガキ大将よ！」と自慢しまくるトメ。私がトメ実家の外をブラついてる時、向こうからババァ達が近寄ってきて・・・

うちのトメは自称「●●（トメ実家地名）のガキ大将」。
姉御肌なトメをいまだに慕い、いつでも駆けつける子分がいるとかすぐ自慢するが、
どうも怪しいと日々思っていた。
例えば、帰省時期の王道である盆暮れ正月には行かず、いつもただの日曜日に行かされる。
そして、トメ実家に行っても子分どもが訪ねてくる気配もないし、
勝手に近所を散策したりなどの自由行動をさせない。
トメ実家にいる間は、百歳近いトメ両親を囲んでの一族限定の自慢大会を聞かされるだけ。
貴重な休みをいつもつぶされそろそろ勇者発言しなきゃ、と思いだした先日、
ひょんなことでトメ伝説の真相が明らかになった。
急な電話がかかってきたふりをして抜けだして外をブラついてると、
向こうからババァが2人、ニヤニヤしながら近寄ってきた。
バ１：あんた、トメ子んちの嫁さん？
私：ええ、そうですけど。
バ２：大変でしょう。あの人、昔からウソツキでデタラメ、みんなの鼻つまみ者だからね。
私：え？そうなんですか？（内心ﾜｸﾜｸ）…でも、●●のガキ大将だった、っていつも言いますよ。
バ１：うそうそ、そんなの大ボラ。ガキ大将どころか仲間はずれにされて、
頼むからうちのトメ子と遊んでやってくれ、ってジイさんバアさんがあたしたちに頼みにきてたよ。
私：そういえば、勝手に外をうろうろしないで！っていつも言われるんですけど、それって・・・
バ２：そりゃあたしらみたいに本当のこと知ってるのに会っちゃうからねーウフフ。
バ１：いつも休みの日つぶされてんでしょ？可哀相にね。あたしらに会ったこと言ってみたら？
トメ実家に戻ると、トメにものすごい剣幕で叱られた。
「ちょっと、どこうろついてんの。おじいちゃん達に失礼でしょッ！」
「あぁ、そこでミサ子さんとトモエさんっていう人とお話してたもんで･･･」
・・・みるみる変わるトメの顔色。
「色々聞いちゃいました。話すと長くなるっていうんで、
電話番号の交換もしちゃったんですよ。いい子分をお持ちなんですねウフフ」
以降、トメ実家への強制連行命令がパタっとやんだ。ミサ子＆トモエに感謝。
勇者ってほどじゃないのでsage。